耐震等級3と耐震等級3相当は違うんだけど

2020年4月20日

あきる野市でリフォーム・新築を受けている工務店のヨコタ総建です。
明日、耐震リフォームの為の耐震診断を行います。
あきる野市では、耐震診断、耐震改修に対して助成金が出ます。
ご興味のある方はあきる野市役所もしくはヨコタ総建までご連絡下さい。
詳しくご説明させて頂きます。

現在、ヨコタ総建では注文住宅を建築するときは必ず構造計算をしています。ちょっと前までは構造計算にはお金がかなり掛かるので、希望者のみでやっていたのですが、熊本地震からは全棟構造計算に決めました。しっかりと裏打ちされた計算があっての家づくりのスタートをしないといけないと思います。しかしながら、大小関わらず、いまだに多くの住宅会社さんが取り組んでいない構造計算。〇〇相当ってうまい言葉使ってアピールしている会社さんもあります。日本語はあいまいにすることが上手です。

「耐震等級と書いてあるから、耐震性能のことだろうな」とはわかりますが、「相当」という言葉に引っかかりませんか?
「耐震等級3相当」とは、耐震等級3と同じくらいと言うことになりますが、なぜ相当なの?と感じる方もいらっしゃるかと思います。最近は建売住宅でも「耐震等級3相当」とかを宣伝文句に使っているチラシを見かける様になりました。耐震等級相当と云う言葉に、法的な規定はありません。

耐震等級とは、第三者の客観的な評価を得る事で、初めて耐震等級〇と名乗れるのです。
勝手解釈で、第三者の客観的な評価を得ずに耐震等級を名乗る事は出来ません。

耐震等級相当では、何の安心にもならないだけでなく、地震保険の割引や、金利優遇措置も受けられません。

 

「耐震等級3」の認定を正式に受けるには、数十万という決して安くはない費用がかかります。
建築性能が同じなら、その費用を少しでも抑えたい、抑えることによってお客様に少しでも安く良い家を提供したいという理由で、あえて「耐震等級3相当」にするという住宅会社さんもおります。

2階建て以下の木造住宅を中心とする「4号建築」は、4号特例により構造計算をしなくても良いことになっています。
しかし、家づくりの耐震性を数値にしてしっかり確認できる唯一の方法が構造計算です。
法律により構造計算をしなくても良いことにはなっていますが、構造計算をしていた方が安心であるということは確かなので、ヨコタ総建では許容応力度計算をやっていきます。