新築やリフォームを考えているあなたは、理想のキッチンを実現するため、さまざまなアイデアを検討していることでしょう。
その中でも、キッチンを下がり天井にすることは、空間の雰囲気を一変させ、機能性も高める効果が期待できます。
しかし、魅力的な一方で、注意すべき点もいくつかあります。
□キッチン下がり天井のメリット
キッチンを下がり天井にすることで、空間の区切りや排気ダクトの隠蔽など、機能面とデザイン面の両面でメリットが得られます。
具体的にどのような効果があるのか解説します。
1: 空間を美しく区切る
下がり天井は、リビングとキッチンを物理的に仕切る壁や間仕切りとは異なり、視線を遮ることなく、空間を自然に区切る効果があります。
例えば、リビングは吹き抜けの高い天井で開放感を出し、キッチンは下がり天井で落ち着いた雰囲気を演出することで、それぞれのスペースの居心地を向上させることができます。
2: 排気ダクトをスマートに隠す
レンジフードから排出される空気を逃がすための排気ダクトは、天井裏に配管されているものの、キッチン側に飛び出してしまい、見た目に影響を与えてしまうことがあります。
下がり天井は、そのダクトの出っ張りを隠すのに最適です。
ダクトに合わせて天井を下げることで、自然に隠すことができ、デザイン性の向上にも役立ちます。
3: 空間をスタイリッシュに演出する
下がり天井は、素材や色使いによって、空間の雰囲気をガラリと変えられます。
例えば、木製の板材を使用することで温かみのある空間を、金属製の素材を使用することでスタイリッシュな空間を演出できます。
また、間接照明を組み込むことで、光と影のコントラストを生み出し、より魅力的な空間を創出できます。
□キッチン下がり天井のデメリット
キッチンを下がり天井にする際には、追加費用が発生したり、場合によっては空間が狭く感じたりするなど、デメリットも存在します。
メリットとデメリットを比較して、最適な選択をするための判断材料を提供します。
1: 追加費用が発生する
標準仕様として下がり天井が含まれていない場合は、オプション扱いとなり、追加費用が発生します。
費用は、素材や形状、施工方法などによって大きく異なるため、事前にしっかりと見積もりを依頼することが大切です。
2: 圧迫感を感じることがある
下がり天井は、空間の高さを抑えるため、場合によっては圧迫感を感じてしまう可能性があります。
特に、天井高がもともと低い場合は、さらに狭く感じてしまう可能性があります。
そのため、事前に模型やCGなどでイメージを掴み、実際に空間を体感することが重要です。
3: 構造上の制限がある
下がり天井は、構造上の制限を受ける場合があり、すべての場所に設置できるわけではありません。
特に、梁や配管などが存在する場合は、設置が難しい場合があります。
そのため、事前に設計士や施工業者と相談し、構造的に問題がないか確認することが重要です。
□まとめ
キッチンを下がり天井にすることは、空間の雰囲気をガラリと変え、機能性も高める効果が期待できます。
しかし、追加費用が発生したり、圧迫感を感じたりするなど、デメリットも存在します。
メリットとデメリットを比較検討し、後悔のない選択をすることが大切です。