住宅購入の際には、頭金が必要です。
頭金とは、マイホーム購入においてどのような費用のことを指すのでしょうか。
また、相場はどのくらいなのでしょうか。
そのほかに、繰り上げ返済についても知っておくと良いでしょう。
今回は、注文住宅の頭金について紹介します。
□注文住宅の頭金の概要について
注文住宅を建てるには頭金や手付金、諸費用など様々な費用が必要となります。
住宅の金額は当然非常に高額なので、自己資金だけで用意できない部分については住宅ローンを組み、長期的に少しずつ返済していくのがマイホーム購入の基本です。
頭金とは、自己資金の中でも住宅の購入資金に充てる部分を指します。
言い換えると、購入金額からローン総額を差し引いた残りの額が頭金となります。
したがって、頭金の額が多ければ多いほど借入金が少なくなるため、月々の返済が楽になります。
ただし、頭金は必ず払わなければならないというわけではなく、フルローンでも購入可能です。
頭金に似た費用として、手付金というものがあります。
これは、売買契約を結んだ際に支払う必要がある代金のことです。
契約を結んだ証拠として支払うお金と言えます。
手付金は、住宅購入費として充てられます。
ただし、もし購入者が売買契約を破棄する場合、手付金は返金されません。
住宅購入時に必要になる諸費用には、仲介手数料や不動産登記代などが含まれます。
住宅購入費の合計金額の内訳は、ここに紹介した頭金、諸費用、住宅ローン借入金であるということを覚えておきましょう。
□相場と繰り上げ返済について
2020年度の調査によると、注文住宅でローンを組んだ人は購入代金の17.5パーセントを頭金として用意したことが分かっています。
ちなみに、土地付きの注文住宅を購入した人は10パーセントを頭金としていました。
なお、2017年度の調査ではそれぞれ19.4パーセントと11.1パーセント、2018年度は18.7パーセントと10.9パーセント、2019年度は18パーセントと10.4パーセントだったことから分かる通り、頭金の額は年々少なくなる傾向にあります。
頭金なしにすると月々の返済負担が大きくなる住宅ローンですが、経済的に余裕が生まれた時には繰り上げ返済を行えます。
繰り上げ返済により、月々のローン支払いを緩和したり返済期間を短くしたりできるでしょう。
□まとめ
今回は、注文住宅を検討中の方へ、頭金の仕組みや相場、繰り上げ返済について紹介しました。
頭金は住宅購入代金からローン借入額を引いた金額です。
頭金を支払わなかったとしてもマイホーム購入は可能ですが、その分ローンで借りる金額も多くなるので注意しましょう。