注文住宅は、自分たちの理想を形にすることができる夢のような住まいですが、同時に、後悔しやすい側面も持ち合わせています。
「せっかく建てたのに、使い勝手が悪い」
「予算オーバーで、思っていた設備を諦めなければいけなかった」といった声も耳にするかもしれません。
この記事では、注文住宅でよくある失敗談から、後悔しないためのヒントをご紹介します。
□注文住宅でよくある失敗例
注文住宅でよくある失敗例は、大きく分けて下記の5つに分類できます。
1: 収納不足
収納不足は、注文住宅で最も多い失敗例の一つです。
「LDKを広くしたい」「収納は後で考えればいい」という気持ちから、収納スペースを十分に確保せずに、いざ住んでみると、物が溢れてしまい、生活空間が狭くなってしまうというケースです。
収納スペースは、生活スタイルや家族構成、所有する物の量などを考慮し、十分な広さと使い勝手を確保することが重要です。
2: 冷暖房効率の悪さ
広々とした空間や吹き抜け、たくさんの窓は開放感があり魅力的ですが、冷暖房効率の悪さに繋がることがあります。
特に、断熱材の性能が低い場合や、窓の性能が低い場合は、冷暖房の効きが悪く、光熱費がかさむだけでなく、快適な室温を保つことも難しくなります。
注文住宅を建てる際には、断熱材や窓の性能、換気システムなど、冷暖房効率を考慮した設計が大切です。
3: コンセント不足
「コンセントが足りなかった」という声もよく耳にする失敗例です。
特に、リビングや寝室、書斎など、家電製品を多く使用する場所では、コンセントの数が不足しがちです。
事前に、使用する家電製品や家具の配置を検討し、コンセントの位置や数を計画的に決めることが重要です。
4: 乾燥機がない
「乾燥機があれば良かった」と感じる人も多いでしょう。
特に、雨の多い地域や、花粉症などがある場合は、洗濯物を室内で干す機会が増えます。
乾燥機があると、天候に左右されることなく、快適に洗濯物を乾かすことができます。
5: 窓の位置や大きさ
窓の位置や大きさは、採光や通風、プライバシーなど、様々な要素に影響を与えます。
例えば、窓が小さすぎると、日当たりが悪くなり、部屋が暗くなってしまいます。
逆に、窓が大きすぎると、プライバシーが侵害される可能性があります。
窓の位置や大きさは、周辺環境やライフスタイルなどを考慮し、慎重に計画する必要があります。
□注文住宅で後悔しないための5つのポイント
注文住宅で後悔しないためには、以下の5つのポイントを意識することが大切です。
1: どんな家を建てたいか、理想の家像を明確にしておく
家族全員で話し合い、それぞれが思い描く理想の家像を語り合ってみましょう。
大きなリビングルームが欲しい、キッチンはアイランド型、広いお風呂に入りたい、などなど家族それぞれの希望があるはずです。
家族それぞれの希望を把握しておくことで、後から「こうしたかった、こうすればよかった」という後悔や失敗が防げるからです。
ネットで画像を探したり、建築やインテリアの雑誌を買って「理想の家はこんな感じ」というイメージを皆で共有しておきましょう。
2: 担当者との打ち合わせを念入りに実施する
設計士や営業担当者としっかりと打ち合わせを行い、自分の要望やイメージを具体的に伝えることが重要です。
間取りや内装、設備など、細かい部分までしっかりと話し合い、納得のいくまで質問を繰り返すことが大切です。
3: 将来のライフスタイルを考慮した間取りを計画する
注文住宅は、長く住むことを想定して、将来のライフスタイルの変化も考慮した間取りを計画することが大切です。
例えば、子供が成長して独立した後の生活や、高齢になってからの生活などを想定し、バリアフリー設計を取り入れたり、将来の用途変更に備えた設計にしておくことも有効です。
4: 信頼できる工務店やハウスメーカーに依頼する
注文住宅の建築は、高額な買い物であり、長い付き合いになるため、信頼できる工務店やハウスメーカーを選ぶことが重要です。
評判や実績、アフターサービスなどをしっかりと調べることで、安心して家を建てることができます。
5: リフォームやリノベーションも視野に入れておく
注文住宅は、自由設計で理想の住まいを実現できますが、時間が経つと、ライフスタイルやニーズの変化に合わせて、リフォームやリノベーションが必要になる可能性もあります。
将来のリフォームやリノベーションを視野に入れておくことで、より長く住み続けられる家を実現できます。
□まとめ
注文住宅は、自分たちの理想を実現できる素晴らしい選択肢ですが、後悔しないためには、事前にしっかりと準備しておくことが大切です。
この記事で紹介した失敗例やポイントを参考に、後悔のない家づくりを実現してください。