あきる野市で注文住宅、リフォーム、住宅ローンのアドバイスもしているヨコタ総建です。
お金はあって困ることはありません。何も目的のない、使い道のない、余っているお金があるなら頭金にした方がいいです。しかし、そんな人は会ったことがありません。頭金は、家を建てよう、買おうと決めた時から、貯めていくことはいいことです。頭金が多ければ、借入れ金が少なくなりますし、それによって住宅ローン利息が少なくなります。しかし、頭金を沢山貯めてから家を建てるのはちょっと違うと思います。むしろ、やめた方がいいです。
理由①:賃貸に住んでいる人は頭金を貯めている間に家賃の支払いがある
実家に住んでいるなどで家賃が掛からない場合は関係ありませんが、そうでない場合、頭金を貯めている間に支払いがあります。その家賃は住宅ローンの利息と同じ掛け捨てです。
例えば、住宅ローンをフラット35を使って、3000万円借りた時、金利1.37%、35年返済で考えてみると返済年数を変えなければ100万円あたり26万円の利息を節約できます。5年間で頭金を500万円貯めると269万円の節約ができますが、頭金を500万円ためる間に269万円以上家賃を払うと、頭金を貯めない方が得ということになります。毎年100万円貯金出来ているとすれば、269万円÷60ヶ月=4万4833円以上の家賃なら頭金を貯めない方が有利ということになります。
ちなみに、住宅ローンの金利が低くなると頭金を貯めるメリットが薄くなります。金銭的デメリット以外もあります。今住んでいるアパートが狭くて、息苦しかったり、寒い、暑いで病気になりそうだったりのストレスの中で5年間も我慢しなくてはいけないのも辛いです。
理由②:頭金を貯めている間に金利が上がる可能性がある
金利がいつどこでどれぐらいなるかわかりません。現状、住宅ローン金利はかなり低い状態です。一生懸命頭金を貯めている間に金利が上がってしまうと、頭金を貯めた意味がなくなってしまいます。逆に金利が下がったらとてもラッキーですね。
理由③:万が一のときに、残るお金が減る
住宅ローンを借りる場合、ほとんどの場合で団体信用生命保険に加入します。これは借り主がなくなった場合、住宅ローン支払いが全額免除されるというものです。ということは、住宅ローンの借り主が死亡したときのことが考えた場合、頭金を入れて住宅ローンの借入額を減らした片が手元に残るお金が少なくなってしまうということです。
頭金を貯める目的は、欲しいマイホームを建てて住宅ローン返済を可能にするためにです。マイホームを建てて住宅ローンを払っていけることがわかれば、必要以上に頭金を貯めたりつぎ込んだりする必要はありません。ほしい家を建てるといくらになって、支払っていける住宅ローンの借入れ額はいくらで、その借入れ金額に抑えるために頭金はいくら必要か、計算しましょう。
貯金はたくさんあるに越したことはありませんが、頭金をたくさん貯めてつぎ込むのが必ずしもいいとは限りません。