防犯面で優れた平屋をつくるには?間取りのポイントをご紹介!

2023年10月20日

住宅の防犯面は、安全で快適な暮らしを実現する上で欠かせない重要な要素です。
特に平屋は、一般的に一階建てで窓や出入り口が容易にアクセスできるため、防犯対策が特に注目されます。
本記事では、防犯面で優れた平屋をつくるためのポイントをご紹介します。

□平屋はなぜ防犯面で心配といわれる?

はじめに、生活環境が把握しやすい点が挙げられます。
平屋は開けた広い場所に建てられることが多いため全体が見渡しやすく、住居者の生活環境を把握しやすいため、不審者にとっても侵入が容易とされています。

しかし、だからといって生け垣などがあると侵入の目隠しになってしまう難点もあります。
生け垣や低いフェンスなどがある場合、これが侵入者にとって目隠しとなり、防犯対策を逃れる際の便宜を図る要因となってしまいます。

さらに、全ての窓や出入り口にアクセスできるため侵入しやすいというデメリットがあります。
平屋は全ての窓や出入り口が一階に存在するため、特別な足場などがなくても窓からの侵入が可能になってしまいます。

□防犯面で優れた平屋にするための間取りのポイント

1.窓の防犯対策

窓は侵入経路の34%を占めると言われている、防犯の要となる箇所です。
防犯フィルムやセキュリティグリルの取り付け、丈夫なサッシの採用など、窓からの侵入を難しくする対策が必要です。
ほかにも、内窓の設置や複層ガラスや強化ガラスの採用、雨戸やシャッター、面格子の設置など、防犯性の高い窓にする方法は豊富にあるため、予算やデザイン、目的などから自身に合ったものを検討しましょう。

2.死角に注意する

平屋は見通しの良い構造を持つため、死角ができにくいと言われます。
しかし、外部からの視線を遮るために高い堀や目隠しのフェンスを設けることで、周囲の視界を遮ってしまいかえって侵入されやすくなってしまう恐れもあります。

3.寝室の場所と窓

寝室はプライバシーが求められる場所であり、安心して眠りたいと感じる方がほとんどでしょう。
外部からの視線を遮るカーテンやブラインド、高窓などを使用して安心感を確保しましょう。

4.中庭の活用

中庭を設けることで、住宅内部が外部から見えにくくなり、プライバシーが確保されます。
中でも、ロの字型の平屋にすることで中庭で安心して遊べたり、内側に窓を増やして室内を明るく、かつ、侵入経路になる外側の窓は少なくできます。

□まとめ

平屋の防犯対策は、間取りや窓の配置、外部からの視線を遮る工夫など、様々な要素が組み合わさって成り立っています。
これらのポイントを意識しながら、防犯面に配慮した快適な平屋を実現しましょう。
この記事が、お客様の個性やライフスタイルに合った平屋を建てる参考になりましたら幸いです。