新築の廊下の幅に規定はある?廊下が重要な理由とは?

2023年10月4日

新築の住宅を建てる際、廊下の幅について気になる方も多いことでしょう。
廊下は単なる通路だけでなく、住まい全体の機能性や快適性、安全性に影響を与える重要な要素です。
本記事では、新築の廊下の幅に関する基準や重要性について詳しくご紹介します。

□新築住宅で廊下はなぜ重要?

廊下には、次に紹介する主に2つの役割があります。

1.各部屋の独立性や機能性を高める

廊下は、部屋と部屋をつなぐ役割を果たすだけでなく、各部屋の独立性や機能性を高める要素でもあります。
適切な幅の廊下があることで、プライバシーを守りつつ、各部屋へのアクセスが円滑に行えます。

2.住まいの快適性、安全性を高める

広すぎず狭すぎない適切な幅の廊下は、住まいの快適性や安全性を高める要素となります。
家族や来客が通り抜けやすく、荷物を運びやすい状態を作ります。
また、緊急時にも避難経路として機能する重要な役割を果たします。

もし廊下がない場合、トイレや洗面所、お風呂のにおいや湿気がリビングに伝わってくる可能性がありますし、隣の部屋の音が伝わりやすいため落ち着けなかったりするでしょう。

□新築の廊下の幅はどう決める?基準はある?

*法律上の制約は存在するが、該当しない場合がほとんど

建築基準法には住宅内の通路幅に関する基準が規定されており、緊急時の避難経路としての機能を考慮しています。
ただし、一般的な住宅の場合は基準に沿う必要がないことがほとんどで、以下の条件を満たした場合のみ基準に沿った廊下幅が必要になります。

・3階建て以上、または採光の基準を満たす窓がない部屋がある階
・さらに居室の床面積の合計が60坪を超える階

これらの条件に、一般的な平屋や2階建て、3階建ての一軒家は該当しないことがほとんどのため、基本的に廊下幅は自由に設計して問題ありません。

*一般的な廊下幅の基準は78cm程度

一般的な住宅の廊下幅は、約78cm程度が一般的な基準とされています。
この幅は、一般的な家具や通行の際の快適さを考慮したものです。
ただし、家族の構成や住まいのデザインによっては、幅を広めに設定することも考えられます。

□まとめ

新築の住宅において、廊下の幅は部屋と部屋をつなぐ重要な通路として機能します。
適切な幅を保ち、各部屋の独立性や機能性を高める一方で、快適性や安全性も確保することが求められます。
法律上の基準はあるものの、一般的な基準を参考にしながら、家族のニーズや住まいのデザインに合わせて適切な幅を決めることが大切です。