ウイルスの感染を防ぐ換気システム

2020年3月21日

あきる野市で耐震・気密・断熱を中心にご提案しているハウスメーカーのヨコタ総建です。

現在ニュースでコロナウイルスやらない日はないです。注文住宅を建てる仕事をしている私として、できるだけウイルス感染しない方法としては換気性能を考えていきたいです。日本の新築住宅や新築ビルには、換気回数が決められています。新築住宅では1時間に建物の気積50%と決まっていますが、ビルなどは用途によって異なりますが、1人あたり20㎥と言われています。

しかし、古い建物の場合は、冷暖房はあるのですが、換気に関しての規定はありません。また、用途を変更している場合は、なおさら換気などはほとんど考慮されていないこともあります。

ニースによく出る『ダイヤモンド・プリンセス号』客船の換気システムは熱交換型換気システムを利用しています。熱交換型換気システムとは換気時に熱を回収して室内に戻すシステムです。空気は入れ替えて、暑さ、寒さは外に捨てないのでとても経済的ですし、快適な空間ができます。同船では70%を室内の空気を船内に戻して、残り30%は外からの新鮮な空気を入れている換気システムだそうです。これは、換気を行えば行うほど、せっかく暖めた、あるいは涼しくしたエネルギーを捨てている状態です。

現在の新築注文住宅では、100%フレッシュな給気でないとお客様を守れないことになっていますし、ほとんどの換気はそのように設計さてています。さらにエネルギーを捨てないためには、熱交換をしっかり行うことで、熱を回収して、更に換気を行うことが可能になります。

これらの換気システムは、どれが一番良いのか?悩むことがあります。いろんな専門家がいろんなことを言いますが、私は気密、断熱がしっかりしているならダクトレスの第1種換気を使っていきたいです。ダクト式はどうしても施工技術、施工スペース、メンテナンスをしっかり考慮してあげないといけません。家を建てた後なるべく住んでいる人が手間をかけないように、メンテナンスフリーにしたいと考えると弊社にとってダクト式は避けるべきかなと思っています。今後もいろいろ考えて、また経験して知識を蓄えていきたいです。