坪単価25万は安い!?

2019年10月10日
ae11229lsi 注文住宅情報

坪単価について

各、住宅会社ごとに違った方法で計算して坪単価を出しています。特にローコスト系の会社は、少しでも安く見せようと、一般消費者の常識からはかけ離れた方法で計算しています。ご参考にしてください。

本体工事とそれ以外の工事を分ける

広告に掲載される坪単価には、よく建物本体工事という言葉が使われています。建物に直接かかわる工事を建物本体工事と呼びます。建物より外の部分の工事をできるだけ切り離して、安く見せるようにしています。

例えば、施主自身が電話会社に手配しなければならない、電話の引込工事や、施主自身が趣味のガーデニングとしてすることもできる外構工事などが含まれないのは当然です。それ以外にも、敷地や地域の状況により変化する要素は坪単価から除外されます。生活するためには不可欠な、電気、上下水、ガスの引込工事も含まれません。 アンテナ工事も、地域によって状況が異なる事から、含まれていません。

箱のような家

広告に載せる坪単価を算出するための家は、総2階、出隅は4箇所まで、ベランダや玄関ポーチ無し、という箱のような家です。あまり現実的でない家のカタチです。家を建てるところはお客様それぞれ違います。とにかく、これ以上安く作ることはできないという状態の家を標準工事として、坪単価を算出するのです。

メーターモジュールを使う

住宅の設計をする際、91cmを単位とする尺モジュールと、100cmを単位とするメーターモジュールがあります。最も一般的に使われているのは尺モジュールです。

しかし、ローコスト系のハウスメーカーや工務店の多くがメーターモジュールを採用しています。それは同じ6畳でも、メーターモジュールの方が1.2倍も広くなります。つまり、同じ間取りの場合、尺モジュールよりメーターモジュールの方が1.2倍、床面積が広くなり、坪単価を安く見せられます。

住宅を建てる上で費用の掛かるキッチンやバス、トイレなどの水周りは、床面積を広くつくっても、変わりません。窓や玄関、部屋のドアなども、床面積が増えても、数は一緒です。だから、床面積を少しでも広くすれば、坪単価は安くなります。

工事面積を使う

常識的に考えると、坪単価は、延床面積で工事金額を割って算出するモノと思うのですが、工事面積と称して、延床面積には含まれない部分まで床面積にカウントしています。
例えば、通常、2階部分に床が無い吹抜けは延床面積には含まれませんが、工事面積では床面積にカウントします。ロフトや小屋裏収納などもそうです。通常、延床面積には含まれませんが、そこも工事面積では床面積にカウントします。ベランダや玄関ポーチも工事面積では床面積にカウントします。
建物の価格を工事面積で割る方が、延床面積で割るよりも坪単価を安く見せることができます。

上記で延べたような、住宅会社によって坪数単価の表現方法は違います。別途工事の違いや基準となる面積の違いなどにより、坪単価で比較するのには少々ムリがあります。
施工店を比較するので一番大切なのは内容と総費用です。ハウスメーカーに依頼する方が安くなると考えがちですが、実際には工務店に依頼した方が安くなる場合の方が多いようです。(工務店である弊社が言うのも変ですが・・・)

弊社、ヨコタ総建が金額が安いとか高いとかではなく、金額で住宅会社を決めるのではなく、住宅会社の特徴がそれぞれあると思います。そのなかでいいなと思ったところの話を聞くことが大切だと思います。