防音性の高い家づくりのためのポイントをご紹介します!

2023年7月22日

快適でリラックスできる家をつくるために、重要なポイントの1つが「防音性」です。
防音性が低い家だと、室内・室外の騒音が気になってしまい、落ち着かない住環境になってしまうでしょう。

そこで今回は、防音性の高い家をつくるためのポイントについてご紹介します。
穏やかで豊かな生活を送るためにも、正しい防音対策の方法について把握して、家づくりに生かしましょう。

□防音性のある家づくりをするには何を考えるべき?

まず、防音性のある家づくりを始める前に、必要な防音対策の程度を確認しておきましょう。
そのためには、音の大きさを示す「dB(デシベル)」と、どれだけ音を遮断できるかを示す「遮音等級」について理解しておく必要があります。

dBとは、音の強さを表す単位のことです。
このdBが大きいほど、周囲にも音が大きく響いていることを意味しています。
騒音の感じ方には個人差がありますが、一般的に40〜49dB程度であれば、それほど音が気にならないといわれています。

一方、50dBを超えると「うるさい」と感じるので、49dB以内を目安に防音対策を考えていきましょう。

続いて、「遮音等級」についてです。
遮音等級とは、遮音性能を評価する尺度のことで、その家や部屋がどれだけ音を遮れるかを表しています。

遮音等級の数値はD値やDr値で表し、50dBの音を遮断する力があれば「D-50/Dr-50」と表記します。
そのため、騒音の気にならない家をつくるためには、40dB程度まで音を下げるための遮音等級が必要となります。

例えば、交通量の多い道路に面した場所に住宅を建てる際には、外の騒音80dBを40dBまで下げるために、「80dB-40dB=40dB」の遮音等級が求められるのです。

□防音性の高い家づくりのポイントをご紹介!

1.気密性と断熱性を高める
高気密高断熱の住宅は、快適な室内環境をつくれるだけでなく、防音性も高い傾向にあります。
気密性の高い外壁が音を遮断し、遮断しきれなかった音は断熱材が吸収してくれるため、ある程度の騒音をカットしてくれるでしょう。

2.防音性の高い建築構造を選ぶ
住宅の建築構造によって、防音性の程度は大きく変わってきます。
防音性の高い建築構造としては、RC造のような鉄筋コンクリートの住宅が挙げられます。

一方、木造住宅は防音性が低くなるため、カーペットや防音ゴムを活用して、音が響くのを防ぎましょう。

3.間取り選びで騒音を軽減する
構造だけでなく、間取り設計でも防音対策ができます。
騒音が発生しやすいトイレや洗濯機、子供部屋をリビングや寝室から遠ざけ、音の気にならない室内設計を目指しましょう。

4.騒音が伝わりやすいところは、部分的に対策する
騒音が伝わりやすい場所としては、天井や壁、床といった箇所が挙げられます。
こうした部分は、二重構造にすることで騒音対策ができるので、ぜひ取り入れてみましょう。

□まとめ

騒音の気にならない家にするためには、40〜49dBの範囲まで音を遮断できる遮音性能が求められます。
また、ご自宅の防音性を高めるためには、気密性と断熱性を高め、建築構造や間取り選びからこだわることが大切です。
防音性の高い快適な住環境を実現するためにも、今回お伝えしたポイントを家づくりに取り入れてみてください。