平屋の耐震性が高いのはなぜ?さらに高めるための方法とは?

2024年7月9日
yokotasouken お知らせ

地震の多い日本では、住まいの安全は非常に重要な要素です。
特に、近年では「地震に強い家」への関心が高まり、平屋住宅の人気が上昇しています。
平屋は、2階建てや3階建てと比べて、構造的に揺れに強いといわれています。

しかし、平屋だからといって、地震に絶対に耐えうるというわけではありません。
安心して暮らすためには、平屋の耐震性を理解し、さらに強化するための対策を講じる必要があります。

この記事では、平屋の耐震性が高い理由とその強化方法について解説していきます。

□平屋の耐震性が高い理由

平屋は、2階建てや3階建てと比べて、耐震性が高いといわれています。
その理由は、主に以下の2つが挙げられます。

1:シンプルな構造

平屋は、2階建てや3階建てと比べて、構造がシンプルです。
正方形や長方形に近いシンプルな構造であるため、地震や強風などの外力を受けた際に、力が分散されやすく、倒壊のリスクを低減できます。

複雑な構造の場合、特定の場所に力が集中し、その部分から破損してしまう可能性があります。
平屋は構造がシンプルであるため、地震などの外力に対して、より安定した状態を保ちやすいのです。

2:重心が低い

平屋は、1階しかないため、重心が低くなります。
地震や強風が発生した際に、建物の揺れは、地面から離れるほど大きくなります。

高層マンションを想像してみてください。
上層階ほど、揺れを感じやすいのではないでしょうか。
これは、重心が地面から離れているため、地震や強風などの外力に対して、大きく揺れやすいからです。

平屋は、重心が低いため、地震や強風のような外力に対して、揺れが小さく、建物へのダメージを軽減できます。

□平屋の耐震性をさらに高める方法

平屋は、構造的に耐震性に優れているものの、さらなる対策を講じることで、より安全性を高められます。
ここでは、平屋の耐震性をさらに高めるための具体的な方法を3つ紹介します。

1:耐力壁の増設

耐力壁とは、建物の自重や地震のような外力に抵抗する力を持ち、建物の安定性を保つための壁のことです。
耐力壁を増設することで、地震のような外力に対して、より強い構造にできます。

耐力壁を増設する方法は、いくつかあります。
例えば、既存の壁に筋交いを追加したり、新たに耐力壁を設置したりする方法があります。

2:軽量屋根材の使用

屋根材の重量は、建物の揺れに影響を与えます。
屋根材が重いほど、地震のような外力によって、建物が大きく揺れてしまいます。

軽量な屋根材を採用することで、地震のようなの外力による揺れを軽減し、建物へのダメージを最小限に抑えられます。

3:耐震等級の高い住宅を選ぶ

耐震等級とは、住宅の耐震性能を表す指標です。
耐震等級は、1から3までの3段階で評価され、等級が上がるほど、地震に強い構造となります。

耐震性を重視する場合は、耐震等級3の住宅を選ぶことをおすすめします。
耐震等級3の住宅は、震度6強程度の地震でも、倒壊や大きな損傷を起こさないとされています。

□まとめ

平屋は、シンプルな構造と低い重心により、耐震性に優れた住宅といえます。
しかし、地震に絶対に耐えうるというわけではありません。
安心安全に暮らすためには、耐力壁の増設、軽量屋根材の使用、耐震等級の高い住宅の選択など、さらなる対策を講じる必要があります。

この記事で紹介した情報を参考に、ご自身の住まいの耐震性を理解し、安全対策を検討してみてくださいね。