勾配天井の平屋はなぜおすすめ?選ぶ際に気を付けたいポイントと合わせてご紹介!

2023年9月11日

日本では、土地の狭さから平屋よりも2階建て以上のお住まいが選ばれる傾向が高いです。
そこで今回は、あえて勾配天井を取り入れた平屋の概要・メリットと、後悔しないために気をつけたいポイントについて解説します。

□勾配天井の平屋とは?なぜおすすめ?

ここでは、勾配天井についての簡単な説明と、そのメリットについてご説明します。

勾配天井とは、その漢字の通りに勾配のある天井のことで、いわゆる斜めになっている天井を指します。
一般的なフラットな屋根が2.2〜2.4mの高さであるのに対して、勾配天井の高いところでは約4mの高さを確保できるのが特徴です。

1.開放感

勾配天井の最大のメリットは、その開放感にあります。
天井が斜めになっていることで、視線を上に向ける効果が期待でき、広くない空間を広く見せることに繋がります。
また、天井部分に梁を渡したり、照明にこだわったりと空間のデザイン性・機能性が大幅にアップするのもメリットといえます。

2.採光性

天井が高くなることは、必然的に窓の大きさが大きくなり、高窓の使用が可能になることを意味しています。
一般的な平屋であれば、隣家の高さから日光が入らないリスクがありますが、勾配天井で高窓を使用すれば問題ありません。
部屋全体に日光が入るようになることから、明るい印象の部屋にできるでしょう。

3.生活空間

平屋の勾配天井では、その斜めになっている天井部分の空間を活かしたロフトの作成が可能です。
ロフトの使用方法は、セカンドリビング・お子様の遊び場・物置など、多岐にわたることから生活空間を広げることに繋がります。

□勾配天井の平屋を選ぶ際に気を付けたいポイント

空間のデザイン性や機能性に優れている勾配天井の平屋ですが、注意が必要な点もいくつか存在します。
ここでは、勾配天井の平屋において、気をつけたいポイントを3つご説明します。

*シーリングファンの設置

天井が高くなると、夏場は空間の広さから冷房が効きにくくなり、冬場には暖かい空気が高い位置に逃げてしまい、暖房が効きにくくなってしまいます。
勾配天井の平屋ではシーリングファンを設置することで、冷暖房効率の悪さを改善可能です。
高い位置に停滞している空気を循環させ、冷暖房効率を高めることが光熱費の削減に繋がります。

*照明器具へのこだわり

勾配天井の平屋では、その高さの分だけ照明が部屋全体に行き届かなくなります。
晴れている日であれば高窓からの日光で暗さは解決できますが、夜や曇り・雨の日は難しいでしょう。
シーリングライトやペンダントライトなど、様々な種類の照明器具を駆使することで、明るい空間を作れます。

*断熱材を取り入れる

勾配天井は断熱性が悪いため、屋根や壁に断熱材を使用することをおすすめします。
しかし、断熱材を大量に使用することは建築費用がかさむ原因となるため、ただ断熱材を使えば良いわけではありません。
窓ガラスに二重ガラスを取り入れたり、樹脂製のサッシを選んだりして、その他の部分に力を入れると良いでしょう。

□まとめ

今回は、勾配天井を取り入れた平屋の概要・メリットと、気をつけたいポイントについてご紹介しました。
勾配天井の魅力は、なんといっても勾配によって生まれる高さと空間です。
暮らしに+αのデザインを取り入れたい方は、平屋の注文住宅で勾配天井を選んでみてはいかがでしょうか。